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〝はじめて絵本に触れる子供たちへ〟 〝ふたたび絵本に出会う大人たちへ〟 ブログ主【えるまー。】が、 主観でレビューしていきます! 一味違う視点で絵本をお探しの方は、 是非いちど記事をご覧ください。
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作・アン・ランド ポール・ランド

ことばに親しむ、というより
ことばの可能性を知ることができる
5〜7歳あたりに宛てた作品。

ことばの大切さが、しみじみ伝わる
とても良い作品。
また、とってもシンプルな
コラージュの絵がカワイイです♪



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シルバーウィークに突入しました。
仕事柄、縁遠い私は
嫁と子が出かけ一人で仕事時間まで
ゴロゴロ




それにしても天気いーねぇ、
そよ風がカーテンを揺らして
車の音もなく聞こえてくるのは
トンボーンを練習する音。

絵になりますなぁ(๑¯ω¯๑)

そうそう、題名にした
【トランペット吹きの休日】
知っていますか?
よく運動会で流れるあれです。

結婚する前は練習に吹いてました、
それこそ休日にw

連休に張り切るのも一興、
連休に羽を伸ばすのも一興です(o'ー'o)

良い休日を



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今回は、少し焦点を広くして
〝絵本のように
語り伝えたいゲーム〟

〝絵本のような
感性を擽るマンガやアニメ〟
を紹介してみようかと思います。

実際、このブログに
ゲーム・マンガ要素はNGでいこう
と決めていたのですが…

同時に立ち上げた【げーむ。】
というブログで紹介しているうち
『このゲームは、息子が
大きくなったらやらしてあげよう』
と思える作品が、意外と多い事に
気付いてしまったのですw

実際、ウチの子(5歳)は
マインクラフトというゲームに
どっぷりハマっていて…
はい、ゲーム好きな私の血を継いで
いるようです(=ω=;)

やっぱり、子どもから〝ゲーム〟や
〝アニメ・マンガ〟を
取り上げてしまうのは
今の時代難しいのかもしれません。

それならば!
むしろやらしてあげたいゲームが
あってもいいのでは?
読ませてあげたいマンガやアニメが
あってもいいのでは?
と、思い立ったのです。

絵本のブログでは禁忌を破るようで
今後の展開が心配ではありますが…
同種ブログは多いので、
私なりに好きに進めていきます♪

オススメ、とはしませんが
どうせゲームするならこれにしなさい!
みたいなスタンスでいきたいです( ・⊝・ )







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著・ キャロル・カウフマン
著・ ダン・ケイネン

仕掛け絵本、の領域を越えたような
すんごい作品w

レンティキュラ(レンチキュラー)
という視覚的な仕掛け、
知ってますか?

たぶん私世代の人間には
馴染み深いんじゃないかなw

ザラっとした表面の定規で
角度を変えると絵が動く仕掛け
覚えないですか?

この本はその仕組みを応用した
フォティキュラーという
技術だそうです。

とにかく見てみて!
絵というより、動画ですw
この感覚は、見ないと伝わらないかも♪



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著・ ダン・ケイネン
著・キャロル・カウフマン

こちらは海をテーマにした、
サファリの姉妹本。

やはり動きが滑らかなので、
悠々と泳ぐ姿は
海を潜っている感覚が味わえるほど!
改めて、すごい♪



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著・ルーファス・パトラー・セダー

仕掛けは次々と
読み手を楽しませてくれます♪

こちらの作品は、
〝スキャニメーション〟
と呼ばれるそうで、
縦方向のシマがその下にある
絵を隠すことで、何枚も絵を連続して
見ている錯覚に
陥る仕掛けです。(o'ー'o)

不思議だけど、何より
考えるのがスゴイ(´。✪ω✪。`)





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作・絵 わたなべちなつ

ネコのかわいい表紙なのですが、
こちらも独特な仕掛けを持った絵本。

まずユニークなのが、完全に開かず
直角の状態で読むんですw

そう、
鏡になっていて、直角にすると
絵が出来上がるわけ。

ただ斬新な仕掛けってだけではなくて
体験して驚いたのが、
鏡なので奥行きがとてもリアル!
絵本だから平面のはず、なのに
ホットケーキめがけ上から
シロップが垂れてる…

えぇっと(。ŏ_ŏ)
と大人でも不思議に感じてしまいますw




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作・絵 わたなべちなつ

わたなべちなつさんの、
〝かがみえほん〟
2冊目の紹介。

こちらもすごく不思議w
絵じゃなく虹という
いってしまえばただの線のはず
なのに不思議なことがおきるんだなー

ほんと、テレビで手品見るより
よっぽど面白いw
ぜひ体験してください!




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作・絵 クリスティ・マシソン

ある意味、仕掛け絵本ですw

この絵本に仕掛けられたのは
〝ことば〟

『さわってごらん』
『こすってごらん』
作中の言葉通りにすると
次のページで木に変化が!

子どもが参加することで
まさに自分が魔法をかけた気分になる
ステキな一冊です♪



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〝我思う
故に我あり〟






すごくイケメンですね♡
ごめんなさい、
本気で怒られそうなので早速本題へ。

今までは、あくまでサブ記事として
格言を紹介してきましたが
今回から、自分なりに
読み解いてみたいと思います。

ホンキ説明のページは
いっぱい溢れているので

一般人が考えると…

をテーマに。



あまり調べまわると
自論でなくなりそうなので、
ネットと図書館で
生前の動きと時代背景だけ
見てきました。

感想として、この言葉は
言葉通り素直に受け取るべき
と思いました。


格言につきものなのが
『この言葉のウラには』
『本当はコレを伝えたい』
という、
思想家それぞれの
格言をめぐる意見の相違。
この格言についても
過去の思想家で
〝我思う=頭を働かせ考える事〟
と捉えた人の解釈もあったようですが
デカルトさん本人は説明の際
〝我思う=私を認識する〟
と説いている記述が残っているとか。

かみ砕いて言い直せば
〝私が私を認識しているのなら
私がここにいる証明といえる〟

となるんでしょうか。
(あくまで、私が解釈した場合ですw)

すると、人間以外の動物は
除外されそうですね。
悩みを抱える能力を持っている
人間特有な内容です。


現代で考えると
引きこもってしまう
人の心境なんてどうでしょう。

『誰もオレの存在なんて
興味持ってないよ』

と悲観したとしても
ウラを返せばこの人、
自分自身はそこにいると
知っているんですよね。
なので

『誰もオレの存在なんて
興味持ってないけど
オレは興味ある』

と言い換えれると思うんです。
それにある記号を加えると
文章は一緒でも

『誰もオレの存在なんて
興味持ってないけど
オレは興味ある!』

と、
なんと前向きな!

環境や境遇により、
孤独に感じてしまう人はいるはず。
しかし、デカルトの説いた

〝我思う
故に我あり〟

とはすなわち、

〝自己を信じなさい
その可能性を開花させ
周りへ発信しなさい!〟

ではないかと結論付けました。

私は今でこそ、パパと呼ばれ
1人の存在の大きさを実感する毎日を
過ごしています。

でも、1人で実家暮らしをしていた時は
自分が周りに影響を与えるなんて
ましてそんな環境へ飛び込むなんて
考えもしませんでした。

自分が存在する証明をしてくれるのは
自分を開花させる勇気だけなのですね。







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せっかくデカルトさんについて調べたので
少し脱線させてください。

格言からも伺えるように、
精神の根源に触れる部分に
興味を持たれていたようです。

その一つが
〝実体二元理論〟




もし違っていたら教えてください…


イメージとして、世を構成するのは

〝物理的な存在〟
〝精神的な存在〟
の2つが影響しあい存在している
というもの。
さらに簡略化して

〝モノとココロは表裏一体〟
と言い換えれると思います。

さらに突き詰めると…

脳という存在がキーになっていて、
目に見える〝脳〟という物体の中で
精神の働きが行われていること。

『なんじゃそりゃ?』って思った人
多いはずですw

だって今は学校で習いますよね、
〝脳の中では
ニューロンとシナプスが
電気信号により…〟
なんて、懐かしい。(=ω=;)

現在は物理的、生物学的に
脳の働きが解明されてきていて

〝右脳はイメージ的で左脳は数学的〟

〝恋愛は脳の
この部分とこの部分が働き…〟
といった働きの違いを、
一般的な人もなんとなくわかって
しまったので、

〝実体二元論〟違和感があるはず。
現在は支持する人は
ほぼいないそうです。

備考として
現代の発展系である
〝量子脳理論〟
という理論に引き継がれていると
記述にありました。
(義務教育内では全く
歯が立たちませんw)
デカルトさんから遠ざかるので
ここまでとします。


でも、私はなんとなしに
『道徳的にアリかな』
と思ってます。

無類の生き物好き(動物も植物も!)
そんな私には、

人を主体に考える
デカルトさんではありますが

もしかしてもしかしてだけど…

慈悲的な要素も考慮している?
と思ってしまいました。

だって、この考え方を人以外に当てると
結構面白いです。


ペットを例にあげると
わかりやすいのでは。

もし動物と暮らしているのなら
彼らが、人の中で生活することで
物理学や化学や生物学を超えて
もっと多くの事を考えているのでは?
と思った事、ありませんか?

私は、実体験の
あるエピソードが浮かんでくるのです。


もう15年も前の話、
ネザーランドドワーフというウサギを
飼っていました。
(金色でライオンのような立派な
タテガミがありました)
産まれてすぐ、一緒に生活をはじめ
私がいる時は常にくっついて過ごす
といった日々をおくっていました。

ただ、病気がちで何度も入院。

先生は
『野生なら早く死ねたのに』と話され
私自身、入院のたび
正しいことをしているのか、
悩んだりしました。

そんなこんなで、彼は生きて2年
という宣告をはねのけ
5年間も生きました。

最後の3ヶ月は、片側のマヒから
寝たきりで過ごしたりで。
それでも私の姿を見ると
立ち上がろうとするもので、
ずっと膝で撫で続ける日々を過ごしました。

やはり死期というものは
わかってしまうもので。
当時は高校生だったのですが、
『今日帰るまで、持たないな』
という日がやってきます。
両親も気にかけリビングで一緒に
過ごしてたようなのですが
一度も動かず、
目も閉じたままだったそうです。
夕方遅くに帰宅し、半ば諦めていると
まだ頑張っていると
両親が教えてくれました。
急いで駆け寄り、『ただいまー』と
声をかける私。
それに答えるように、
目を開き私を確認する彼。
目を開けたことに、両親は
驚いていました。

その1時間後、静かに
息をひきとりました。

いまだに彼が、〝うさぎ〟だなんて
思えません。
彼は私の帰りを待ち、
そして息をひきとったのです。

きっと、彼自身
人と同じように、死について考え
心というものを認識していたとしか
思えないのです。

こんな体験もあり、
魂や心
それに人知を超えたなにか。

完全に否定できないと思うんです、
もしかしたらデカルトさんは
そのことについて
何か知っていたのかもしれませんねw



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久々に、
自分のブログをマジマジと見ました。
大変だ…
マジメすぎてオモロない。

格言カテゴリーはいったんお休みして、
絵本紹介に戻っていきたいと思いますw



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作・絵 デイヴィッド・ウィーズナー


以前にもこの作者の2作品を
紹介しました。
今回は、
ウィーズナーさんの作品の中で
ファンが多いこの作品。

アメコミ風というか、
漫画を読んでいる感覚です。


題の通り、漂流し浜に流れ着いた
水中カメラのお話。

毎度のように、文字はありません。
必要ありませんと言った方が
妥当でしょうか。

水中カメラが、
浜にうちあげられていたいた…
あなたなら、どうしますか?
現像したくなりますよね(*≧艸≦)

主人公の男の子も、フィルムを
現像します。
『きっとすごいモノが写っているぞ』

でも大抵はダメになってたり、
たいした内容ではなくガックシ…
なんてのがオチですよね。

しかし、彼が現像した写真
彼が想像しているすごいモノを
遥かに凌ぐスケールのすごいモノが
写り込んでいるではありませんか!

何よりすごいのが、
最初の1枚で驚きだったのに
枚数を重ねる毎
大きくなるスケールw

家に一冊あるだけで、
表紙がステキなので置いとくだけでも
カッコ良いですよ☆




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〝家に勝るところなんてないわ〟
(There’s no place like home.)




(Morgan Spenceさん作品)


ほんとドロシーって、どんどん現れる
キャラクターに振り回されても
文句ひとつ言いませんよね(=ω=;)
とくにオズのオッサン…

そんなドロシーが、
我が家に戻ってきて最後に一言。

これはドロシーだからこそ深いです、
どんな頑張り屋さんも
息抜きは必要ということでしょうかw



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作・絵 永井秀幸

3Dアートの書籍を出されている
作者さんの絵本、
視覚効果を使った面白い仕掛けです。

仕掛け絵本というと、私を含めて
飛び出したり特殊な細工だったりを
思い浮かべますよね。

この本は実にシンプルな作り、
ペラペラ読み進める他の作品と
何の違いもありません。

では、どこに仕掛けが?

その前にこちらをご覧ください。


最近よく画像で見かけますが、
外国の路上3Dアートってすごい!
いくつか紹介します。
















どうでしょう?
私は最後のが好きなんです、
実際にありそうだけど
不自然なところが。

これらはみんな、
ある地点から見た場合だけ
立体に見えるんです。
遠近法を逆手にとった作品です♪

こういった技法という魔法が
【ふしぎなかいだん】にも
かけられているんです!

絵本はテーブルに置いて
垂直に立たせて見ます。
そにため、平面のはずが
とてもリアルに感じることができる
作品になっています。
ぜひ体感ください!



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〝生きるために食べよ
食べるために生きるな〟





紀元前という遠い過去のはずが
とても新鮮なコトバ。

他の方で、深読みしすぎて
『娯楽に溺れるな』
と解釈されている人が
いました(; ̄Д ̄)

ソクラテスさんは、とにかく
直球な言葉が多いので
感じたまま受け取るのが
ベターでしょう。

〝生きるために食べよ〟
は置いといて、
〝食べるために生きるな〟とは

生きるための作業である〝食べる〟を
生きる目的にしてはいけない、
そういった捉え方で良いと思います。
これは現代に響く言葉ですね(=ω=;)

〝食べる〟という生きる手段
そのために働く、
それを人生の目的にしてはいけない
そういう事でしょうか。

そうすると
〝生きるために食べよ〟が明確に
なってきます。
〝生きる〟とは心の状態かと、
いくら命があろうと
心が生きていなければ意味がない。
情熱を燃やすために〝食べ〟なさい
そういう、忙しさにかまけている
思考停止状態、
食う→寝る→稼ぐ→食う
のスパイラルから抜け出しなさいと
時を超え教えてくれているように
思えてなりません。




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〝なにごとにも教訓はありますよ
問題はただ
それを見つけるかどうか
ということよ〟




不思議の国のアリスより
醜い公爵夫人のセリフ。

もともと教訓好きで、
何事にも教訓を見出そうとする。
そんな彼女だからこそ見出せる名言。

私が勝手にこれを名言と
捉えているだけなんですが、
彼女の存在は立て看板のように
たくさんの人を
迷いから救うと思います。

どの場面にも教訓はある、
そしてその教訓を見つけられるのは
その場にいる人だけです。

もしその人が、
自力でその場を切り抜けたのなら
公爵夫人の言う通り
教訓を見出すべきでしょう。
後からきた人が、
迷わず進めるようにね!






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著・レイモンド・ブリッグズ


表紙からすぐにわかる通り、
衝撃的な内容となっています。
(余談ですが〝検索してはいけない〟
ワードに載っているほどです)
とはいえ、決して
不謹慎でも
過大表現でも
えげつない表現でもありません。
ただ、心に響き過ぎるのです。
以上を踏まえてお読みください


老夫婦、ジムとヒルダが
平和な暮らしから、核が落とされ
被爆の脅威を知ることなく
衰弱していく様を描いた作品。

描いているのは、
スノーマンでお馴染み
レイモンド・ブリッグズさんです。



レイモンドさんが
優しく淡々とした作風で
核の脅威を痛烈に批判した内容。

私は、小学生のとき図書室で見つけ
トラウマになりました(; ̄Д ̄)
その後、アニメーション化された
【風が吹くとき】を何度も見返して
この作品の大切さを再発見しました。


ジムとヒルダは、
穏やかな時間の流れる
静かな村で過ごしています。

隣国との関係が悪化し、戦争時の
パンフレットが配られますが
それでも何が変わるでもなく
過ごしています。

ラジオから物騒なニュースが流れるも
ヒルダは家事に追われ、
ジムもさほど気にしません。

それでも少しずつ変化する国の動きに
ジムは若干不安げ、
パンフレットの通りシェルターを作り
非常食とジャガイモの袋を用意
それでもヒルダは家の仕事に勤しみます。

コミック調の明るい色彩で、
何気ない日常が描かれます。

『3分後、核が落ちます。』

ここからストーリーは一変していきます。
核による〝死の風〟
老夫婦は国のパンフレットにそって
シェルターで難を逃れた
そう思い込みますが、
残念ながら被爆します。
自分たちは、きちんと対処したため
生き残れたと思い込みますが
徐々に体が蝕まれていきます。
それでもヒルダは家事をし、
ジムはなんとかなると信じます。

絵本の色彩も徐々にくすんでいき
2人の状態を表現しています。

最後の場面で、
それまで翻弄されていたヒルダが
ジムを諭しジャガイモ袋に入る姿は
なんとも言えません。

核が落ちる瞬間の表現

その前後で絵の鮮やかさが
変わっている部分

ただの市民が、暴力の渦に
のまれていくやるせないストーリー。

イヤでも、核がどれほどの脅威か
心に突き刺さります。








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作・絵 いとうひろし

〝ぼくがいまよりずっと
あかちゃんにちかく
おじいちゃんがいまよりずっと
げんきだったころ〟

という、ステキな書き出しで始まります。


『だいじょうぶ』
それがおじいちゃんのおまじない。

ボクが迷うたび
おじいちゃんが優しく
『だいじょうぶ、だいじょうぶ』と。

危険なこと、難しいこと、不安なこと
世の中には次々と
困った事が起こりますね。

そんなとき、
『無理しなくても大丈夫』
このおじいちゃんのような存在が
どれだけ心強いか。

ボクも、迷いながら成長します。
そして、今度はボクの番。
おじいちゃん、大丈夫。

少ない言葉で、
優しさに満ちた絵本です。



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作・絵 マーカス・フィスター

表紙が輝く、目を引く一冊です。
絵本で視覚から楽しめるのは
とてもステキなこと、
この絵本は特殊な加工で
魚のウロコをキラキラと輝かせ
楽しませてくれます。

もちろん、このウロコは
作品のキーになっていきます。

にじいろのさかなは、
〝にじうお〟と呼ばれ
親しまれています。

生まれ持った美しさ、時に
欠点となりうるもの。
にじうおも
ウロコを欲しがる魚に耳を貸さず
さらにはウロコを自慢してばかり。

行き着くのは、そう孤独です。
美をはなにかけたため、誰も相手に
しなくなります。

にじうおは途方にくれ、
物知りなタコに悩みを打ち明けます。
『みんなに
ウロコをあげてまわりなさい』
タコのお告げは
にじうおにとっては、とんでもない
内容でした。

小さな魚に出会います。
小さなウロコを、譲りました。

にじうおは、惜しい気持ちより
相手の喜ぶ姿から
嬉しい気持ちが勝ったことに驚きます。

それからは、会う魚に
ウロコをどんどんわけてあげます。
最後にはウロコをあげ尽くして
しまいますが、にじうおは
なんともいえない幸福感と
たくさんの友達を得ることができました。

幸せは、みんなで分け合おう。
ケーキもみんなでわければ、
笑顔は人数分に増えるのですから♪



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イギリスの童話である。
作者によって、表現や細かな設定
女の子の性格など違っている
面白い作品。
今回は、私が昔
聞かせてもらった内容を思い出し
私の言葉で語ります♪


あるところに、
3匹のクマが住んでいる。
大きなクマと、
中くらいのクマと、
小さなクマ。

彼らはいつもの通り、
食事前に仲良く散歩に出かける。

そこへ、ブロンズ髪の女の子が
匂いにつられ
留守になったクマの家にたどり着く。

テーブルには3皿のシチュー、

大きい皿は熱すぎる
中くらいの皿はぬるすぎる
小さい皿はちょうどいい

女の子は全部飲み干してしまいます。


お腹いっぱいの女の子、
ちょうど暖炉に揺れる椅子。

大きい椅子は揺れすぎる、
中くらいの椅子は揺れなすぎる、
小さい椅子はちょうど良い。

女の子が座ると潰れて壊れてしまった。


眠くなってきた女の子、
ちょうど整えられたベッド。

大きなベッドは柔らかすぎる、
中くらいのベッドは硬すぎる、
小さいベッドはちょうど良い。

女の子はうとうと夢の中…。


散歩から帰ったクマたちは、
部屋を見て驚きます。
そんな中、いちばん小さいクマが
泣く泣く他の2匹に話します。


小さいクマの、
シチューは空っぽ
椅子はペチャンコ
ベッドはヨレヨレ…


大きなクマは、ベッドの中に
動くものを見つけます。
そーっとめくってみると、
キレイなブロンズの女の子が
寝ているではありませんか!
あんまり気持ちよさそうだから
3匹でじーっと顔を覗き込み
止まってしまいました。

次の瞬間、異変を感じた女の子。
3匹のクマに囲まれ、慌てて
家を飛び出していきました。
ポカーンと見送る3匹…

小さいクマが一言
『友達になれたのになぁ』



これが私の知っているお話。
クマがすごい形相で怒ったり
女の子がとっても意地悪なバージョンも
あるらしいですw
好きなお話で、お楽しみください。








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作・絵 三浦 太郎

赤ちゃんにとって、いちばん好きで
いちばん安心する〝くっつく〟を
テーマにしています。

アヒルもゾウも、やっぱりくっつく
子どもにとって大切なのは
もちろんのこと
お母さんとして気持ちが整うのにも
大切な行動です。

そんな優しさに満ちた場面を
シンプルに
可愛らしく描かれています。



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みなさん、
〝ハリネズミのジレンマ〟
聞いたことありませんか?
人の距離感の表現なのですが…

実は間違っているようです(;OдO)

ネットで何の気なしに調べていると
〝ヤマアラシのジレンマ〟
〝ハリネズミのジレンマ〟
どちらも同じ内容を指しています。

名前にハリとついているぶん、
ハリネズミのほうが
しっくりくるのだと思います。
それに映像ですぐに浮かびますし



いま、『どっちでも…』
と思ったあなた

どっちでもよくないんです!
この両者はまったく違う生物なんです。


《生物学的な違いとは》
ハリネズミ




ヤマアラシ




違いを説明。

ハリネズミのハリは短く、
臆病で防衛的です。

ヤマアラシのハリは長く、
強気で攻撃的なんです。


せっかくなのでヤマアラシについて
もう少し掘り下げてみますね。

ヤマアラシは、まず
長いハリの擦れる音で威嚇します。
その独特な音が、名前の由来。

怯まない相手には痛いオシオキ(σ≧∀≦)σ
といっても、お仕置きにしては
とんでもない威力だそうですが…
というのも、
あのライオンすら追い払います、
刺さる場所が悪いと致命傷にもなるとか。
さらに怖いのが、刺さると抜けて
あいてにハリを残します
残ったハリが感染症を起こし
死に至ると…


《言葉のルーツ》
では〝ヤマアラシのジレンマ〟
どこで生まれた言葉なのか。

ドイツの哲学者ショーペンハウエルの
寓話から生まれ、
のちに精神科医フロイトが取り上げた
事により広まった人間関係の例え。

お互いが惹かれ近付くものの、
傷つけ合うばかりで離れゆく
離れすぎては疎遠になってしまうため
再び同じように近付き傷つけ合う。
そうこうしているうちに、
2人が心地よく居られる距離感を知る
といった内容。


《〝ハリネズミのジレンマ〟が
一般に広まったわけ》
みなさんお馴染み
【新世紀エヴァンゲリオン】の4話で
家出をした主人公(シンジ)について
相談するミサトに対し
リツコが例え話で出すのが
〝ヤマアラシのジレンマ〟です。

アニメを見て知った人も多いはず。
でも作中一度もハリネズミは
出てきません。

では何故?

私、ついにたどり着きました
〝ハリネズミのジレンマ〟の真実!

4話のサブタイトルに答えがありました
【Hedgehog's Dilemma】はい、
ハリネズミのジレンマですね。

Hedgehogとはハリネズミ、
porcupineがヤマアラシです。
わかりやすくするためか、
表記の際間違えたのかは謎ですが。
ここから広まったのには
間違いなさそうです。


《まとめ》
普段の表現では、むしろ
〝ハリネズミのジレンマ〟が
伝わりやすいのかも。


ただ、ブログなどで間違って使い
熱く語っている方を見ると…
ちょっとイタイですw
使う際はご注意を。




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作・絵 ジェイドナビ・ジン


なんとも救われない作風に、賛否両論。
いえ、数々のレビューから見ても
アメリカ同様にハッピーエンドの
染み付いている日本人には
受け入れ難い内容です…。

あかいハリネズミ、血に染まった赤。

お母さんと2人暮らしの子ハリネズミ、
しかし病気でお母さんを亡くし
1人ぼっちに。
お母さんの言葉
『あなたを抱きしめてくれる人が
友達よ』

しかしトゲトゲのせいで
みなからイヤがられてしまいます。

そんな中出会う
おじいさんハリネズミはやさしく
抱きしめてくれます、
命と引き換えに。


この作品が伝えたい事とは?
私もこのストーリーに
良い気持ちはしませんでした(=ω=;)
でも、なぜわざわざこの話を
絵本として世に出したのか
私はそちらに興味を持ちました。

なぜ?どうして?
こうすれば良いのに…
こうなれば良いのに…

そういった感情が生まれて来ませんか?
私の解釈では
この作品、疑問やツッコミ所満載です
ということは、それこそが
狙いなのでは?

《お母さんの言葉》
あえて厳しすぎる言葉を残した
お母さん。
もしかしたら、これから1人になる
子ハリネズミを案じて
あえて難題を出し、苦悩し考える
大切さを説いたのでは?
心から信頼できる、そんな人に
出会いなさいと。


《イヤがられるトゲトゲ》
トゲがある事に、
彼は気付けていたのでしょうか?
気付けていたとして
変わろうとは
しなかったのでしょうか?
ハリネズミは本来、安心すると
トゲをたたみます。
ペットとして根強く人気なのも、
気持ちが見た目に出てしまう
そんな愛らしさも魅力のひとつ。
彼はトゲをたたまなかった、
もしかしたら
たたみ方を知らなかったのかな。


《おじいさん》
いちばんの難題。
命を落とす事なく、遠くからでも
愛せる事を伝えるべきだった。
素直にそう思ってしまいます、
ではおじいさんはなぜ?
おじいさんは何を思って?


疑問、そして自分が導く答え。
それって、人生の岐路に立った際
必ず突きつけられる難問です、
答えのわからない難問。

この作品は、そんな私たちへの
ココロの問題集だったのではないかと
そう思えてなりません。
普段から、考える事をしなさい。
そんなメッセージがあるように
私は感じました。



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ちょっとした小ネタ。
ブラームスという作曲家、
1度は耳にした事あるのでは
ないだろうか。
上のシルエットが、まさにその人。

その足元を見てもらいたい、
前回の記事で取り上げた
絵本の主人公に似ていないだろうか…

そう、このポスターは、
ウィーンにある居酒屋レストラン
【赤いハリネズミ】のもの。
なんと、同名のレストランが存在
していたのだ!

しかも、
ブラームス行きつけのお店であり
1人と1匹が楽しそうに描かれている。

絵本とは全く無関係ではあるが、
(時系列はこの際無しとして)
あのハリネズミ、友達探しの末に
音楽を通じ気持ちを伝える事で
傷つける事なく
友達を探せるようになったのでは?
と勝手ながら嬉しくなりましたw

ブラームスと赤いハリネズミ
ステキな出会いです。



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