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〝はじめて絵本に触れる子供たちへ〟 〝ふたたび絵本に出会う大人たちへ〟 ブログ主【えるまー。】が、 主観でレビューしていきます! 一味違う視点で絵本をお探しの方は、 是非いちど記事をご覧ください。
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ほとんどの人は、この題名を聞いて「あの話か」と思ったのではないだろうか。
でも、キーワードは出るものの、あらすじを最後まで話せる人がどれくらいいるだろう。
そういう私も、実は大人になって読み返し
「こんなブラックジョークあったんだ!」「こんな寄り道してたっけ?」
とほぼ初見の状態で一気に読みきった。

この物語最大の魅力は、子ども特有の
「それで?」「その先は?」
に答えるかのように物語が進行して行くところではないだろうか。
枕元で読み聞かせてくれるような、即興で作ったお話みたいな。

作風は【不思議の国のアリス】にとても似ている。
少女でありながら強くたくましい、けれど好奇心一杯で読者の先頭をずんずん進んでいく。
ドロシーとアリスが出会ったら、すぐに意気投合してしまうだろう。
最強のタッグ誕生である。

また、探し物を求め旅を共にする一行が、
旅を終える頃に実はそれぞれ手にいれていたという展開もとてもニクい。
みなさんも、再び探し物を求めレンガの道を歩いてみてはいかがだろう。



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みなさん、赤鬼と青鬼と聞いて
「よくある昔話だ」「鬼は悪役」
と決めつけていませんか?

そもそも鬼の起源は、
目に見えないもの=霊、疫病
だったそうです。
日本人にとっては悪役のスペシャリスト☆
悪が形をなした姿ですから、
もう最強のモンスターですね…

しかし、そんな鬼も時代と共に
様々な顔を持ち始めます。
豆まきなどの風習を見て、
悪さをするでもなく嫌われる鬼に
感情移入した人が出てきます。
そういった語り屋により、
マヌケな鬼、ユーモラスな鬼、
時に崇められた鬼も現れはじめます。

今作では、森の奥にひっそりと暮らす
寂しがりな赤鬼が主人公です。
唯一相談できる友達の青鬼のおかげで
たくさんの村人と
友達になることができます。

ではなぜ、
泣いたのでしょう?

寂しがりな赤鬼と友達思いの青鬼
優しい二人のやりとりが
あなたの涙も誘います。





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群馬県に伝わる昔話。

恩返しの展開って多いですね、
この狸も優しい村人に助けられます。
茶釜に化けて、
お金にしてほしいと願い出ます。
でも茶釜ですからwお腹に
火を当てられ驚いて逃げ帰り、
茶釜から顔と手足の生えた
中途半端な姿になってしまいます。
それでも恩返しのしたい狸は
見世物小屋を作ってほしいと
お願いし、恩返しを果たした
というお話。

なんとも徳のある狸ですね、
村人がいい人で良かったw
昔話には
教訓めいた内容が多いようですが、
この話は、ぶんぶく茶釜(漢字では分福茶釜)に
なるまでのユーモアな展開と
狸のキャラクターに
ファンも多かった事でしょう。




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著者エミル・シェーペによる絵本から広まった童話。
この童話、ウェブ上で情報錯綜しており、
また著者であるフランツ・ボナパルテ(本名)は
教え子に洗脳教育を行っていた
とされておりかなりの曰くつき物件。
内容も衝撃的というか、
あまり気分のいい内容ではないのと、
表現がエグいので読む際はご注意を。
では内容を↓


むかしむかし あるところに
なまえのないかいぶつがいました

かいぶつは
なまえがほしくてほしくてしかたありませんでした
そこでかいぶつは
たびにでてなまえをさがすことにしました

でも
せかいはひろいので
かいぶつはふたつにわかれてたびにでました
1ぴきはひがしへ
もう1ぴきはにしへ


ひがしへいったかいぶつは
むらをみつけました
むらのいりぐちには
かじやがいました

「かじやのおじさん ぼくにあなたのなまえをください」

「なまえなんてあげられるものか」

「なまえをくれたら おれいにおじさんのなかにはいって
ちからをつよくしてあげるよ」

「ほんとうか、ちからがつよくなるならなまえをあげよう」

かいぶつは
かじやのなかにはいっていきました
かいぶつは かじやのオットーになりました

『かじやのオットーはむらいちばんのちからもち』

でもあるひ

ぼくをみて ぼくをみて
ぼくのなかのかいぶつがこんなにおおきくなったよ

バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン

おなかのすいたかいぶつが オットーをなかからたべてしまいました
かいぶつは またなまえのないかいぶつにぎゃくもどり

くつやのハンスのなかにはいっても

バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン

また なまえのないかいぶつにぎゃくもどり

かりうどのトマスのなかにはいっても

バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン

やっぱり なまえのないかいぶつにぎゃくもどり


かいぶつは おしろのなかにすてきななまえをさがしにいきました
おしろのなかには びょうきのおとこのこがいました

「きみのなまえをぼくにくれたらつよくしてあげるよ」

「びょうきがなおってつよくなるならなまえをあげる」

かいぶつは おとこのこのなかにはいっていきました

おとこのこは とてもげんきになりました
おおさまはおおよろこび

『おうじがげんきになった おうじがげんきになった』

かいぶつは おとこのこのなまえがきにいりまいした
おしろのくらしも きにいりました
だから おなかがすいてもがまんしました
まいにちまいにち おなかがぺこぺこでもがまんしました
でも あまりおなかがすいてしまったので

ぼくをみて ぼくをみて ぼくのなかのかいぶつがこんなにおおきくなったよ

おとこのこは おうさまもけらいもみんなたべてしまいました

バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン

だれもいなくなってしまったので おとこのこはたびにでました

なんにちも なんにちも あるきつづけて
あるひ おとこのこは にしへいったかいぶつにであいました

「なまえがついたよ すてきななまえなんだ」

にしへいったかいぶつはいいました

「なまえなんていらないわ
なまえなんてなくてもしあわせよ
わたしたちは なまえのないかいぶつですもの」

おとこのこは
にしへいったかいぶつを たべてしまいました

せっかくなまえがついたのに なまえをよんでくれるひとが いなくなりました


ヨハン すてきななまえなのに・・・・・・・・



はい、どうでしょうか?
そうですね、わかりますw

この話、ご存知の方も多いかもしれません。
【monster】というマンガに出てきます。
そのためマンガからのスピンオフと
思われている方がいるかもしれませんが、
【monster】がこの童話を元に作られているそうです。



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イギリスの童話である。
作者によって、表現や細かな設定
女の子の性格など違っている
面白い作品。
今回は、私が昔
聞かせてもらった内容を思い出し
私の言葉で語ります♪


あるところに、
3匹のクマが住んでいる。
大きなクマと、
中くらいのクマと、
小さなクマ。

彼らはいつもの通り、
食事前に仲良く散歩に出かける。

そこへ、ブロンズ髪の女の子が
匂いにつられ
留守になったクマの家にたどり着く。

テーブルには3皿のシチュー、

大きい皿は熱すぎる
中くらいの皿はぬるすぎる
小さい皿はちょうどいい

女の子は全部飲み干してしまいます。


お腹いっぱいの女の子、
ちょうど暖炉に揺れる椅子。

大きい椅子は揺れすぎる、
中くらいの椅子は揺れなすぎる、
小さい椅子はちょうど良い。

女の子が座ると潰れて壊れてしまった。


眠くなってきた女の子、
ちょうど整えられたベッド。

大きなベッドは柔らかすぎる、
中くらいのベッドは硬すぎる、
小さいベッドはちょうど良い。

女の子はうとうと夢の中…。


散歩から帰ったクマたちは、
部屋を見て驚きます。
そんな中、いちばん小さいクマが
泣く泣く他の2匹に話します。


小さいクマの、
シチューは空っぽ
椅子はペチャンコ
ベッドはヨレヨレ…


大きなクマは、ベッドの中に
動くものを見つけます。
そーっとめくってみると、
キレイなブロンズの女の子が
寝ているではありませんか!
あんまり気持ちよさそうだから
3匹でじーっと顔を覗き込み
止まってしまいました。

次の瞬間、異変を感じた女の子。
3匹のクマに囲まれ、慌てて
家を飛び出していきました。
ポカーンと見送る3匹…

小さいクマが一言
『友達になれたのになぁ』



これが私の知っているお話。
クマがすごい形相で怒ったり
女の子がとっても意地悪なバージョンも
あるらしいですw
好きなお話で、お楽しみください。








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