〝はじめて絵本に触れる子供たちへ〟
〝ふたたび絵本に出会う大人たちへ〟
ブログ主【えるまー。】が、
主観でレビューしていきます!
一味違う視点で絵本をお探しの方は、
是非いちど記事をご覧ください。
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作・絵 菊田まりこ
この方が書かれる作品は、
心の核となる『優しさ』『思いやり』など
日頃の忙しい生活で忘れてしまいそうな
単純で大切なことを再確認させてくれます。
くまこちゃんとくまおくん、
性格が真逆な二人ですが
お互いを想いあっています。
でも、くまおくんの気持ちは空回り。
最後には、お互いの気持ちを確認でき
さらに絆が深まります。
どんなに仲の良い夫婦や恋人でも
必ずずれてしまうことが出てきますよね?
だって、それぞれ性格も考えも
違いますから。
すれ違いや空回り、きっとそれは
素敵なことなのかも。
そう思わせてくれる作品です。
みなさんも、お互い気持ちが
噛み合わないことがあったら、
この本でひと呼吸♪
さらに絆を深める
チャンスかもしれませんよ♪
作・絵 菊田まりこ
菊田まりこさんの代表作。
私はこの作品を見てファンになりました。
ただし、注意書きとして参考までに
記事後半にある実例を加えておきます。
以前に死を題材にするというのは
私は好まないと記しました。
ただ、犬の目線でシンプルに進むお話に
私にとって、死について再確認する
良い機会になりました。
『孝行したい時には親はなし』
有名なことわざですよねw
そんなことを思い、
私にとって大切なことを
教えてくれました。
菊田まりこさんの作品は
ホント色々気付かせてくれます。
この作品は普段の
何気ない瞬間に読むことをオススメ
しますね。
ある方は、身近な方を亡くしたばかりで
この本をプレゼントされ読んだそうです。
非常にショックを受けられたそうです、
二度とこの本に近付きたくないと。
その話を知り、再び読み返しました。
その方の気持ち、お察しします。
死とは涙を誘いやすく
感動的でさらにインパクトがあります。
だからこそ、プレゼントの際は
内容にお気をつけください。
写真家・児玉小枝
古本屋ではじめて出会い、
衝撃が大きく一度手放しました。
その事を悔やみ、度々思い出している
ある日、偶然おなじ店で見つけ
再び手元に戻ってきました。
著者の方は、作中で多くを語りません。
あるがままの実状を
ありのままの写真にそえています。
私も感じたまま、
今回はダイレクトに記事を書こうかと。
まずどんな写真集なのか。
これは、人の都合により
殺処分を待つ犬たちの写真集です。
犬たちはみな、ちゃんと生きているし
檻の中で歩くようすも伺えます。
それぞれ種類も年齢も違いますが、
同じことが見てとれます。
みんな、これからどうなるのかを悟り
ただそれを待つ
諦めた目をしています。
犬の賢さはみなさんよくご存知かと。
彼らはちゃんと、わかっているのです。
彼らは殺されます、
生かされた人間によって。
(ここでは従業員の方の心情は割愛します)
どうやって殺されるか。
安楽死ではありません、
毒殺。
作品には、それを待つ犬たちの写真が
並んでいます。
その数日後、数時間後には
もう生きていないことでしょう。
この本は、愛護の精神で作られたわけではないと
私は受けとりました。
私が暮らしている周囲にも、
数えきれない命があります。
大袈裟な事をしなくてもいい、
命の尊さを知っている人間が
手の届く範囲だけでいい
一つ一つの命を大切にできたら
それでいいのだと、私は思いました。
こちらは、白紙の絵本に
自分が色を置き、文字を綴る。
いわゆる、自分が作る
世界に一つの絵本。
10年前、私は
保育の専門学校にいました。
そこで、飛び抜けた
描写能力を持った友人に
出会い、衝撃を受けました。
それまで私は、
自分の描いた絵は自分で
満足する、そういうもんだと
思ってました。
でも、彼と友人になり
共に絵を描く仲になると
「オレは思った事が上手く
描ける」
「でもマシュマロ(当時のあだ名)は
ただ描く量が少ないだけで
頭の中にアイデアが溢れてる」
そう言ってくれました。
それから、地元にアトリエを
かまえる画家の先生に出会い、
そこでも同じようなことを
言われたんです。
今は子どもができ、趣味として
描くことはなくなりましたが、
そのうち、個展ひらいたり
描いた絵本の出版したいなぁ
なんてぼんやり思ってますw
【白い絵本】これは
そんな思い出の1冊です。
作・絵 工藤ノリコ
か、かわいい!
何ですか、セミって愛らしい!
夏も大詰め、この時期は
「じーじー」
「おーしーつくつく」
「みーんみーん」
「かなかなかな」
と、山に耳を傾けると
大合唱が聴こえてきます。
(皆さんセミ4種の名前出てきましたか?w)
我が家も今年はカナカナの美しい
音色と、これまた美しい姿を拝見することが
できました。
セミの生態はご存知ですか?
この本では、そんな彼らが
人の目につかないところで、
どんな生活をおくっているのかを
可愛らしい絵で教えてくれます♪
もしも気になって、
セミについて調べ少し詳しく知ったのなら
そのあと、もう一度読み直してください。
命の大切さ、一生を精一杯生きるということも
感じ取れるのではないでしょうか?
著者エミル・シェーペによる絵本から広まった童話。
この童話、ウェブ上で情報錯綜しており、
また著者であるフランツ・ボナパルテ(本名)は
教え子に洗脳教育を行っていた
とされておりかなりの曰くつき物件。
内容も衝撃的というか、
あまり気分のいい内容ではないのと、
表現がエグいので読む際はご注意を。
では内容を↓
むかしむかし あるところに
なまえのないかいぶつがいました
かいぶつは
なまえがほしくてほしくてしかたありませんでした
そこでかいぶつは
たびにでてなまえをさがすことにしました
でも
せかいはひろいので
かいぶつはふたつにわかれてたびにでました
1ぴきはひがしへ
もう1ぴきはにしへ
ひがしへいったかいぶつは
むらをみつけました
むらのいりぐちには
かじやがいました
「かじやのおじさん ぼくにあなたのなまえをください」
「なまえなんてあげられるものか」
「なまえをくれたら おれいにおじさんのなかにはいって
ちからをつよくしてあげるよ」
「ほんとうか、ちからがつよくなるならなまえをあげよう」
かいぶつは
かじやのなかにはいっていきました
かいぶつは かじやのオットーになりました
『かじやのオットーはむらいちばんのちからもち』
でもあるひ
ぼくをみて ぼくをみて
ぼくのなかのかいぶつがこんなにおおきくなったよ
バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン
おなかのすいたかいぶつが オットーをなかからたべてしまいました
かいぶつは またなまえのないかいぶつにぎゃくもどり
くつやのハンスのなかにはいっても
バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン
また なまえのないかいぶつにぎゃくもどり
かりうどのトマスのなかにはいっても
バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン
やっぱり なまえのないかいぶつにぎゃくもどり
かいぶつは おしろのなかにすてきななまえをさがしにいきました
おしろのなかには びょうきのおとこのこがいました
「きみのなまえをぼくにくれたらつよくしてあげるよ」
「びょうきがなおってつよくなるならなまえをあげる」
かいぶつは おとこのこのなかにはいっていきました
おとこのこは とてもげんきになりました
おおさまはおおよろこび
『おうじがげんきになった おうじがげんきになった』
かいぶつは おとこのこのなまえがきにいりまいした
おしろのくらしも きにいりました
だから おなかがすいてもがまんしました
まいにちまいにち おなかがぺこぺこでもがまんしました
でも あまりおなかがすいてしまったので
ぼくをみて ぼくをみて ぼくのなかのかいぶつがこんなにおおきくなったよ
おとこのこは おうさまもけらいもみんなたべてしまいました
バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン
だれもいなくなってしまったので おとこのこはたびにでました
なんにちも なんにちも あるきつづけて
あるひ おとこのこは にしへいったかいぶつにであいました
「なまえがついたよ すてきななまえなんだ」
にしへいったかいぶつはいいました
「なまえなんていらないわ
なまえなんてなくてもしあわせよ
わたしたちは なまえのないかいぶつですもの」
おとこのこは
にしへいったかいぶつを たべてしまいました
せっかくなまえがついたのに なまえをよんでくれるひとが いなくなりました
ヨハン すてきななまえなのに・・・・・・・・
はい、どうでしょうか?
そうですね、わかりますw
この話、ご存知の方も多いかもしれません。
【monster】というマンガに出てきます。
そのためマンガからのスピンオフと
思われている方がいるかもしれませんが、
【monster】がこの童話を元に作られているそうです。