〝はじめて絵本に触れる子供たちへ〟
〝ふたたび絵本に出会う大人たちへ〟
ブログ主【えるまー。】が、
主観でレビューしていきます!
一味違う視点で絵本をお探しの方は、
是非いちど記事をご覧ください。
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作・森まつり 絵・柿本幸造
たぶん、今までで一番読み返した絵本です!
今は大型絵本でしか検索にヒットしませんでしたが、
子ども(とくに男の子)は、ワクワクがとまらないでしょうね!
男の子が、不思議な風船ガムを膨らますと、
なんといろんな乗り物に形を変えます!
もちろん、乗れるしちゃんと運転できる☆
ただし、風船ガムなのですがw
(↑ここが結構重要なんです)
やんちゃな男の子なら、
わかりますよね?
まぜて膨らましたくなりますよね!
主人公の男の子だってもちろん、
試しちゃいますw
普通の絵本だと、なんかここでおしまいって
よくありますよね?
いやいや、オチがちゃんとあるんです。
その先は、読んでからのお楽しみですw
脚本・加藤久仁生 監督・平田研也
大人向け絵本。
元々はショートアニメで、私はアニメーションを先に拝見しました。
アニメでは余計なセリフ、説明は一切なかったのですが、
絵本化したことで場面ごと詳しくストーリーの解説がつきました。
少しずつ水かさの増えていく町。住人たちは家が浸水する度に、
屋根の上に新しい家を作って暮らしていました。
そのため家は積木を積み上げたようになっていました。
過ごしにくく感じ、それぞれ町を離れていくなか、
一人の老人はその家に住み続けます。
ひょんなことから、潜水服で下の階に沈んだ家を
ひと部屋ずつ降りていくことになります。
以前住んでいた部屋、階を降るごとに記憶が甦ります。
絵のタッチ、おじいさんの表情。
ただただ優しい気持ちになる、
素敵なお話です。
作・絵 大友 康夫
この本も、小さい頃買ってもらい
いまだに記憶に残る作品です。
皆さん経験ありませんか?
後に紹介しますが、
【ウォーリーを探せ!】を読んでいて
たった数ページしかないのに
世界一周を冒険したような感覚になりませんか?
この絵本、とても細部まで描き込まれていて
ねずみたちの暮らす様子も、一匹ずつの性格まで
伝わってくるほどです。
ねずみたちはある理由から、
あらいぐま家の色々な物を
自分達の住み処へ運び出してしまいます。
ここで、細かく描かれた絵の
本領が発揮されます。
はじめの方にあらいぐま家にあった物が
途中ページでは
ネズミの住み処へ移動しているのです。
そう、間違い探しにもなっているんですw
ちなみにそういった要素に
作者はまったく触れていません。
その遊び心に、作者自身
描いているうちにどんどん楽しくなっちゃったんだろうな、
とその茶目っ気にもクスっとしてしまいますw
それと、あらいぐま親子とねずみたちのやりとり。
最後の1ページで、きっと誰もが
優しい気持ちになることでしょう。
作・絵 宮西達也
ティラノサウルスシリーズ、1作品目。
私の殿堂入り作品です。
私はこの作品に出会えて、感謝しました。
絵本なんてたった数ページの世界、
でも数ページで充分だとつくずく思えました。
そこが好きなんです、絵本の醍醐味です!
肉食恐竜の王、ティラノサウルス。
最強の彼に悩みはありませんでしたが、
ある日一変します。
生まれたばかりのアンキロサウルス
(草食恐竜)の子どもに、父親と間違えられ
二人の生活がスタートします。
最強だからこそ味わったことのない苦悩
今まで気付かなかった自分の中の優しい気持ち
戸惑いながらも
心がのどけていくティラノサウルスに、
珍しくウルっとしてしまいました( ω-、)
あとあと、色使いが独特で好きです!
原始時代を思わせる
大胆で力強い彩色が迫力満点です☆
シリーズになっているので、
次回もお楽しみに♪
作 アクセル・ハッケ
絵 ミヒャエル・ゾーヴァ
若干の番外編。
私のバイブル本、生涯この本が
1位独占でしょう。
挿絵を楽しみに読み進めるあたり、
文字の多い絵本のような感覚です。
作者のハッケさんを例えると
【あけるな危険!なおもちゃ箱】
面白い表現で読み手のココロを掴み、
頃合いを見てズバっと切り捨てるみたいなw
わかりやすい空想話に、
警告的なメッセージを含ませることで、
嫌味なくスッと伝わってきます。
挿絵担当のゾーヴァさん、
【覚めたまま観れる夢の世界】
私の中で、画家としてダントツ1位に好きです。
ハッケさんの独特な表現を絵に起こせるのは、
この方以外ありえません。
画家としての作品でも
優しいタッチでユーモア全開の絵。
子どもから大人までスッと馴染みます。
この二人は度々タッグで本を出されているので、
おいおい紹介します。
手乗りサイズの王様、
振る舞いは駄々っ子で何にでも疑問を持つ性格。
主人公は振り回されウンザリしつつも、王様の核心を捉えた質問に
忘れていた大切な気持ちが蘇ってきます。
作・木村裕一 絵・あべ弘士
リメイクにより一躍有名に。
原作では【あらしのよるに】ではじまり
【あるはれたひに】
【くものきれまに】
【きりのなかで】
【どしゃぶりのひに】
【ふぶきのあした】
【まんげつのよるに】で完結となる。
映画で知っている方は、
もしかしたら
こんなに作品が出ているのを
知らないかもしれない。
もともとは、嵐の日に
変わった出会いかたをした二人の
ほのぼのとした内容で締め括られるが
人気から作品が増えていき
だんだんとシリアスで濃い内容に。
映画化をうけやっと
ハッピーエンドに落ち着く。
さながら漫画のように
次へ次へと物語に引き込まれる。
草食動物と肉食動物の友情は、
私にとって想像を越えるものであった。
綺麗に飾らず、
血生臭い表現すら漂わす内容に
児童書として衝撃をうけた。
互いの嵯峨に翻弄され
追い詰められ
それでも絆を守り抜く二人。
命とは、命を越える絆とは…