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〝はじめて絵本に触れる子供たちへ〟 〝ふたたび絵本に出会う大人たちへ〟 ブログ主【えるまー。】が、 主観でレビューしていきます! 一味違う視点で絵本をお探しの方は、 是非いちど記事をご覧ください。
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著者エミル・シェーペによる絵本から広まった童話。
この童話、ウェブ上で情報錯綜しており、
また著者であるフランツ・ボナパルテ(本名)は
教え子に洗脳教育を行っていた
とされておりかなりの曰くつき物件。
内容も衝撃的というか、
あまり気分のいい内容ではないのと、
表現がエグいので読む際はご注意を。
では内容を↓


むかしむかし あるところに
なまえのないかいぶつがいました

かいぶつは
なまえがほしくてほしくてしかたありませんでした
そこでかいぶつは
たびにでてなまえをさがすことにしました

でも
せかいはひろいので
かいぶつはふたつにわかれてたびにでました
1ぴきはひがしへ
もう1ぴきはにしへ


ひがしへいったかいぶつは
むらをみつけました
むらのいりぐちには
かじやがいました

「かじやのおじさん ぼくにあなたのなまえをください」

「なまえなんてあげられるものか」

「なまえをくれたら おれいにおじさんのなかにはいって
ちからをつよくしてあげるよ」

「ほんとうか、ちからがつよくなるならなまえをあげよう」

かいぶつは
かじやのなかにはいっていきました
かいぶつは かじやのオットーになりました

『かじやのオットーはむらいちばんのちからもち』

でもあるひ

ぼくをみて ぼくをみて
ぼくのなかのかいぶつがこんなにおおきくなったよ

バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン

おなかのすいたかいぶつが オットーをなかからたべてしまいました
かいぶつは またなまえのないかいぶつにぎゃくもどり

くつやのハンスのなかにはいっても

バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン

また なまえのないかいぶつにぎゃくもどり

かりうどのトマスのなかにはいっても

バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン

やっぱり なまえのないかいぶつにぎゃくもどり


かいぶつは おしろのなかにすてきななまえをさがしにいきました
おしろのなかには びょうきのおとこのこがいました

「きみのなまえをぼくにくれたらつよくしてあげるよ」

「びょうきがなおってつよくなるならなまえをあげる」

かいぶつは おとこのこのなかにはいっていきました

おとこのこは とてもげんきになりました
おおさまはおおよろこび

『おうじがげんきになった おうじがげんきになった』

かいぶつは おとこのこのなまえがきにいりまいした
おしろのくらしも きにいりました
だから おなかがすいてもがまんしました
まいにちまいにち おなかがぺこぺこでもがまんしました
でも あまりおなかがすいてしまったので

ぼくをみて ぼくをみて ぼくのなかのかいぶつがこんなにおおきくなったよ

おとこのこは おうさまもけらいもみんなたべてしまいました

バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン

だれもいなくなってしまったので おとこのこはたびにでました

なんにちも なんにちも あるきつづけて
あるひ おとこのこは にしへいったかいぶつにであいました

「なまえがついたよ すてきななまえなんだ」

にしへいったかいぶつはいいました

「なまえなんていらないわ
なまえなんてなくてもしあわせよ
わたしたちは なまえのないかいぶつですもの」

おとこのこは
にしへいったかいぶつを たべてしまいました

せっかくなまえがついたのに なまえをよんでくれるひとが いなくなりました


ヨハン すてきななまえなのに・・・・・・・・



はい、どうでしょうか?
そうですね、わかりますw

この話、ご存知の方も多いかもしれません。
【monster】というマンガに出てきます。
そのためマンガからのスピンオフと
思われている方がいるかもしれませんが、
【monster】がこの童話を元に作られているそうです。



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