〝はじめて絵本に触れる子供たちへ〟
〝ふたたび絵本に出会う大人たちへ〟
ブログ主【えるまー。】が、
主観でレビューしていきます!
一味違う視点で絵本をお探しの方は、
是非いちど記事をご覧ください。
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作・イヴ・バンティング
絵・デヴィッド・ウイーズナー
雨樋(あまどい)は屋根からの水滴を
1箇所にまとめ、通行人などが
濡れない工夫です。
日本ではポピュラーですね、
当たり前すぎて
みなさん目にとめないかもw
さて、この暗く闇に満ちた表紙
鋭い眼光で睨むのはガーゴイル。
ホラー映画のワンカットに
この石像が出てくると
『なにか起こるぞ…』と予感させますw
怖いイメージは日本人でも
なじみ深いですね。
よく高い建物の端っこなどに
設置されているこの石像、
実は雨樋の排水に置かれているんです。
伝ってきた水を口から吐き出して、
建物の壁が侵食するのを
防いでいます。
この作品の主人公でもあります。
いかにもな題名ですが
夜な夜な、
ガーゴイルの石像が集まって
『喉に葉っぱが詰まる』
『鳥の糞がたまらない』など
実に切実な愚痴を話し合っている
なんともユニークな内容w
そのギャップが笑えます♪
改めて作者を見ると
絵はデヴィッド・ウイーズナーさん、
字のないリアルな描写で
衝撃的なラストを迎える作品で有名です。
このブログでも2作品ほど
紹介していますよ♪
はじめは表紙から手に取るのに
ためらうかもしれませんが、
ぜひページをめくり
中を覗いてみてくださいねw
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作・絵 ヨシタケシンスケ
全年齢対象の哲学書はありますか?
と聞かれて、私が一番に思いつくのは
この作品です。
モノの捉え方ひとつで、世の中は
平凡であったり刺激的であったりします。
例えば〝アイザック・ニュートン〟は
『なぜ、リンゴは落ちるんだ?』
と考えました。
でもこの問いは、知ることに貪欲な
幼少期の子どもたちであれば
誰でもたどり着ける着目点
なのかもしれません。
この作品は、その大切さを
しみじみ感じさせてくれます。
机にあるりんご、
物語はここからスタート。
目の前にあるりんご
それは本当にりんごなのだろうか?
その疑問に思う着目点に、
思わず唸ってしまいました。
哲学、科学、空想。
きっと子どもは、天才と呼ばれた
偉人と同じレベルで
物事に貪欲なのでしょう。
その感覚を大切に成長してもらいたいと
そう実感させられる作品です。
ちなみに大人だって遅くないですよw
この本を読むと
『あぁ、こう考えると
世界はまだまだ楽しみに満ちている』
と思えます。
〝ソクラテス〟も似たような事を
言っています。
〝無知の知〟
『自分はまだ無知である、その事を
知った者が最も賢い』
どんな賢者でも、
自分の知っている事に満足してしまえば
〝知ろうとする〟という、
最も大切な部分が
欠落してしまう危険性を
訴えたかったのかもしれない。
この本は、
知る意欲は生きる意欲であると
改めて教えてくれる作品です。
詩・安里有生 絵・長谷川義史
実は、沖縄県に住む小学校2年生の
男の子が書いた【へいわの詩】を
絵本にしたもの。
私の世代ですら戦争と言われても
ピンときません。
子供の頃はよく、戦争経験者の
話を大切にと教わってきました。
同時に平和ボケなんて言葉も
出まわるように…
そんな私も父親、
詩を作った男の子なんて
戦争は想像もつかないことでしょう。
では、なぜ話題になっているのか。
これは、読んでみればすぐにわかります。
ふとした瞬間、ヤギが鳴いてたり。
友達がみんな笑顔だったり。
そう、平和って穏やかに流れる時間
そのものなんですね。
戦争の経験を伝えるのも大切だけれど、
平和を感じ取る、柔らかい感性も
今の時代に大切なのかもしれませんよ。
作・絵 ジョーイ・スピオット
〝ゼノモーフ〟が主人公の洋書絵本。
この名前にピンとくる人は少ないかもw
地球のみならず全宇宙を恐怖に陥れる
最強のエイリアン…
そもそも、エイリアンって聞けばまず
ゼノモーフが浮かぶほどポピュラー。
その存在は意外と古く、しかし
今でも充分な存在感w
むしろ世の中に怪物を勝る恐怖が
あるのだろうか…
((( ;゚Д゚)))
いやいや、断言しよう。
これぞ最強w
作品の紹介に戻りましょう。
作者のジョーイさんは思います
『もしゼノモーフが
優しい友人だったら?』
ネタとしてはありがちですが
多分誰もが『いや、ありえない』と
サジを投げたんでしょうw
しかしながら、この作品は
表紙から興味をひきます。
デフォルメされたゼノモーフは
カワイイ、
というかアーティスティック!
きっと独特のフォルムが
そう感じさせるんでしょう。
そしてネコが
じゃれているところをみると、
独特のネバネバもなく身だしなみに
注意しているようです。
こうなるとだんだんと
興味が湧いてきます。
中を覗くと…
確かにそこにいるのはゼノモーフ、
でも周りの人はなんだか楽しそうw
持ち前の背丈で
バスケットのゴールを防いだり、
鏡に向かって歯磨き…って
やっぱりそこを磨くんですねw
面白くユーモラス、
そして優しく微笑む最強エイリアン。
そもそもゼノモーフは
本能しか持ち合わせていませんよね?
繁殖こそが生きる意味、
それならあの長い頭部が発達すれば
ありえない話ではないのかも?
プレデターともほんのちょっぴり
絆を深めた人間w
ゼノモーフと仲良くなるのも
時間の問題?
作・絵 みなみじゅんこ
わらべ歌を、絵本にした
可愛らしい絵本。
(昔からあった?かなり人気?
私ははじめて歌を知りました(=ω=;))
ヤジロベエやどんぐりコマ
これら工作オモチャが
とんがった部分が下を向いているためか
私は
どんぐりと聞くと
帽子をかぶって
シュッとしたイメージでした。
なので、頭がとがって
パンツをはいたような表紙の姿に
新鮮さを感じてしまいましたw
歌詞のように軽快に
物語は進んでいきます。
終わりの方では、いろんな種類の
どんぐりが大集合!
ずんぐりしてたり黄緑色だったり、
公園でどんぐりに出会うのが
楽しくなっちゃう一冊!
寒くてお外遊びがおっくうな季節
この本を公園で読んでも
雰囲気が出て楽しいかもしれませんね。