〝はじめて絵本に触れる子供たちへ〟
〝ふたたび絵本に出会う大人たちへ〟
ブログ主【えるまー。】が、
主観でレビューしていきます!
一味違う視点で絵本をお探しの方は、
是非いちど記事をご覧ください。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
作・絵 ジェイドナビ・ジン
なんとも救われない作風に、賛否両論。
いえ、数々のレビューから見ても
アメリカ同様にハッピーエンドの
染み付いている日本人には
受け入れ難い内容です…。
あかいハリネズミ、血に染まった赤。
お母さんと2人暮らしの子ハリネズミ、
しかし病気でお母さんを亡くし
1人ぼっちに。
お母さんの言葉
『あなたを抱きしめてくれる人が
友達よ』
しかしトゲトゲのせいで
みなからイヤがられてしまいます。
そんな中出会う
おじいさんハリネズミはやさしく
抱きしめてくれます、
命と引き換えに。
この作品が伝えたい事とは?
私もこのストーリーに
良い気持ちはしませんでした(=ω=;)
でも、なぜわざわざこの話を
絵本として世に出したのか
私はそちらに興味を持ちました。
なぜ?どうして?
こうすれば良いのに…
こうなれば良いのに…
そういった感情が生まれて来ませんか?
私の解釈では
この作品、疑問やツッコミ所満載です
ということは、それこそが
狙いなのでは?
《お母さんの言葉》
あえて厳しすぎる言葉を残した
お母さん。
もしかしたら、これから1人になる
子ハリネズミを案じて
あえて難題を出し、苦悩し考える
大切さを説いたのでは?
心から信頼できる、そんな人に
出会いなさいと。
《イヤがられるトゲトゲ》
トゲがある事に、
彼は気付けていたのでしょうか?
気付けていたとして
変わろうとは
しなかったのでしょうか?
ハリネズミは本来、安心すると
トゲをたたみます。
ペットとして根強く人気なのも、
気持ちが見た目に出てしまう
そんな愛らしさも魅力のひとつ。
彼はトゲをたたまなかった、
もしかしたら
たたみ方を知らなかったのかな。
《おじいさん》
いちばんの難題。
命を落とす事なく、遠くからでも
愛せる事を伝えるべきだった。
素直にそう思ってしまいます、
ではおじいさんはなぜ?
おじいさんは何を思って?
疑問、そして自分が導く答え。
それって、人生の岐路に立った際
必ず突きつけられる難問です、
答えのわからない難問。
この作品は、そんな私たちへの
ココロの問題集だったのではないかと
そう思えてなりません。
普段から、考える事をしなさい。
そんなメッセージがあるように
私は感じました。
作・サムイル・マルシャーク
絵・ウラジル・レーベデフ
せっかくなので、続けて
ハリネズミの作品
こちらは3匹家族のお話。
読み始めに注意書き
『静かに読んで!』w
ハリネズミの家族が、静かに
暮らしていました。
ある日、散歩に出かけます。
寄り添っているのが、
〝しずか〟という言葉とリンクして
可愛らしいです♪
でもこのお話には、しずかにする
ちゃんとした意味があります…
オオカミの夫婦に
ばったり出会ってしまうんです。
お父さんとお母さんは体を丸め、
トゲで身を守ります。
でも、子どものハリネズミは
両親に言われても、上手に丸くなれて
いません。
そんなハリネズミの子にオオカミは
『くびはどこだ? おかなはどこだ?
はなはどこだ? みみはどこだ?』
ヒィ〜((((;゚Д゚)))))))
絵からも、静かな迫力がヒシヒシと…
オオカミとハリネズミの攻防
その最中、遠くで猟師の銃声が響きます
これはたまらんとオオカミは退散して
ハリネズミの親子は難を逃れるのです。
物語のキーとなる銃声以外
シーンと張り詰めた空気がなんとも
草のそよぐ音や
オオカミの鼻息まで聞こえてきそうな
しずかなおはなしです…
作・秋葉舞子 絵・パンソンワークス
まずは、この両者を紹介する事から
はじめないと…
《秋葉舞子》
絵本&フィギュア&イラストと幅広く
製作を手がけるクリエイター。
有名作品集を
まず【SEKAIシリーズ】
そして【100年の壁】
すげー(; ̄Д ̄)
しかもこの発想はかなり
一般の人が見ても凄さを
認めざる負えないですねw
《パンソンワークス》
もはや定番、
豪華キャラクターとのコラボ!
デフォルメされたキャラクターを見て
『これはパンソンだ』と
思い浮かぶほど。
有名どころではやっぱり
そしてこんな国民的キャラも
さらには
今更ですが、すごい…
余談ですが、
【mishmash*】という
音楽の枠を超えたグループの2人
普段の顔出しはナシ、ということで
こんな感じです
恐れ入りました…
とまぁ
だいぶ遠回りで作者ばかり紹介
してしまいましたが、
それくらいの
ビッグアーティストタッグなのです!
突然ですが、
他人にとってはバカげたことでも、
自分にとってはとても大切なことって
ありますよね。
そんな事に向きあった2人のお話。
失ってしまうものの多くは
なくなるのではなく、
なくしてしまうもの。
でもパートナーを大切に
想う気持ちがある限りは、
決して向きあう勇気を忘れないもの。
何度も自分の気持ちに問いかけるように
ロビンとルーシーは旅を続けます。
一番大切なものは、どこにあるべきなのか?
作・絵 軽部武宏
表紙から、
『色んな形のおうちが出てくるのかな
』
と想像していたのですが、
裏切られました…良い意味でw
カレーライスの家に鳩時計の家、
とうてい住めないだろうと
ツッコミを入れたくなるおうちで、
平然と暮らす住人w
かなりシュールです、家の解説で
長所と短所が紹介されるあたり
『やっぱり住んでるんだ』と
さらにおもしろくて
見入ってしまいました。
驚きなのは、作者の軽部さん
一級建築士の資格をお持ちとか
ホントに作ってくれたら一度
行ってみたいですよね♪
そしてなんと、続編もあるんです!
それがこちら
これ以上、奇怪なウチがあるのか?
と思っていたのですが、
まだまだ出てきます♪
ビックリ箱の家や掃除機の家w
こちらも合わせてどうぞ☆
作・絵 ニコラス・オールドランド
主人公は、題名の通り
ハグ(抱きしめる)のが大好きな
大きな黒いクマです。
とにかく、出会う者
大きなヘラジカから
ウサギやコトリまでw
そして、1番のお気に入りは
立派に伸びた木や
これから育とうと枝を伸ばす木。
やっぱりハグしますw
優しくも、若干強めに
抱きしめてしまうあたり
『ほんとに好きなんだw』と
ほっこりします。
ハグしている時のクマは、
無表情ながら優しさに溢れています。
これに関しては、
私スマホのケースにしたいほど
ハグくまというキャラクターに
惚れ込みました。
さて、そんな平和な森ですが
ある木コリの来訪で一変します。
森1番の立派な木、それは同時に
森1番ハグくまの好きな木でした。
狙いを定め斧を振り出す木コリ、
その時ハグくまは??
〝はじめてハグしたくない相手〟と
表現された木コリに、
ハグくまの対応にニッコリです。
この本で、私もハグしてみらいたい!
そんな感想の残るお話でした。
作・絵 マシュー・マケリゴット
やっぱり、髪の毛を切るというのは
子どもにとって不安があるもの。
だって単純に、
他人がハサミで体の一部を切っていく
やっぱり最初は怖いですよねw
そんな散髪にまつわる絵本は多いです
。
最近では【こんもりくん】を記事に
書かせていただきました。
髪の毛を切るまでを
面白おかしく表現した作品でしたが、
今回の作品は違うテイストで
散髪の楽しさを表現します。
今回の主人公は、床屋さんの息子。
営業を終えた店を開け、
夜中に開業したのは…
なんとモンスターの床屋さん!
なんだか怖い要素満点なイメージですが
これがなかなか、
ユーモアに富んでいます。
なにしろ、モンスターなので
聞きなれない道具なども
出てきますw
なんだか、床屋さんが楽しく
なっちゃいますよ☆