〝はじめて絵本に触れる子供たちへ〟
〝ふたたび絵本に出会う大人たちへ〟
ブログ主【えるまー。】が、
主観でレビューしていきます!
一味違う視点で絵本をお探しの方は、
是非いちど記事をご覧ください。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
作・天野祐吉 絵・大槻あかね
お小遣いを増やしたい男の子、
お母さんに伝えるため彼がとった行動は…
ポスター作り!
作りはじめると、なかなか奥が深い。
大人が読んでも、ポスターって
絵とことばがお互いに
最大限の仕事をしてくれてたんだと気付かされます。
何より私が感動したのが、
作者に意図があったかは置いといて。
子どもが、大事なことを伝えたくて
ポスターを思いつく。
この場面はすごく良いと思いました。
子どもは欲しいものがあれば、
〝わめく〟〝泣く〟〝キレる〟
毎回飽きずによくやるよ…
なんて思っていませんか?
だって、自分はこのお菓子に対して
こーんなに情熱的に好きで今すぐ必要なのに、大人はわかってくれない!
そしたら〝だだをこねて表現〟するしかないんです。
それでしたら、
新しい表現方法を教えてあげては?
このポスターなんて最高です!
伝えたい事のために
絵の構想にアタマを使い
どう書けばこの気持ちが伝わるか
ことばを選びペンを運びます。
ポスターを作るのに費やす熱意と、
完成し貼ることでどのくらい影響を与えるかを知れば
子どもは欲しいものができるたび、
〝なんで欲しいのか〟
〝どのくらい欲しいのか〟
〝上手に伝わるにはどうするべきか〟
色々考えるようになるでしょう。
そう、大人はこれを【プレゼン】と言いますね。
子どもにポスターを作らせてあげては?
想像以上に、その子に価値があるのを知るきっかけになるかもしれませんよ。
作・絵 エリック・カール
あんまり人気だから、
記事を書かずにいたのですが。
やっぱりないと物足りないですよねw
他の方が書く記事は山ほどあるんで
えるまー(私)視点でいきましょう。
まず、世界の人々を魅了する
美しい作画。
【はらぺこあおむし】の絵を
思い出してください。
たぶんみなさん、瞬間的に
カラフルなお馴染みの絵を
思い出せるでしょう。
もしかしたら
題名を聞いただけで
頭の中カラフルって人も多いのかもw
でも、馴染んでしまって
あまり意識する人はいないかも。
実は、
けっこう独特な手法で描かれているんですよ。
色が多く飽きさせない、と感じるのは
〝コラージュ〟〝マーブリング〟
という2つの手法を
かけあわせて作っているから。
〝コラージュ〟は、
雑誌などを切り抜いたり破ったり
そしてペタペタ貼る手法。
〝マーブリング〟は、
水面に浮かべたインクを紙に写し取る方法。
(エリック・カールさんの絵は
さらに鮮やかなので他にもあるかも…
)
ともかく、この2つを合わせるって事は
〝マーブリング〟の
滑らかな自然にできた色を
〝コラージュ〟で
切り取り意味のある形にする
っていうこと。
そういったことを意識してから
絵本を見てみると
形の中では色の流れがあるけど、
他の形と流れの方向を変えていたりと
工夫も見えてきて面白いんですよ♪
記事が長くなってしまったので、
いったん区切ります。
(その2)へ
作・ ルース・スタイルス・ガネット
絵・ ルース・クリスマン・ガネット
きましたっ!大ファンな作品♪
作者と作画家の名前が並ぶと、
気になっちゃうのではないでしょうか。
そう、この作品の絵は
作者の母親が描いているんですね!
独特だけど、とても親しみやすい
そして記憶に残る絵ですよね。
さて、やっぱり冒険する作品は
ノンストップで読み切っちゃいますよね!
次は?それから?(´。✪ω✪。`)
作中に出てくるエルマーは、
主人公のお父さんなんですね。
語り継がれる冒険なんて、ロマンチック☆
何作も出ているのですが、始まりは
ドラゴンに会うまでの道程が主。
獰猛な動物に次々出会いますが、
リュックに詰めたグッズと
機転の効いた考えで乗り越えていきます。
とはいっても、そんな動物たちも
意外とお茶目ですけどw
ウチの子も、夢の中でこんな大冒険
しているんでしょうか(。-∀-。)
作・絵 エリック・カール
前回の記事で、
珍しく熱く語っていました(๑°ㅁ°๑)‼✧
今回も、【はらぺこあおむし】です。
(その1)では、作画について
お話したので、今回はストーリーを。
作画もですが、この作品のストーリー
深く読み込んだことありますか?
確かに強いメッセージ性というより、
小さい頃から絵本に親しんでほしい
そんな工夫が伺えます。
ほの他として、
チョウの生態を知れたり
果物を数える練習もできます。
子どもは読みたい、大人も読んであげたい
そんな作品なんですね♪
そして、これは実際に
体験するとわかるのですが
読み聞かせに使う際
(私の場合は保育園でした)
回数重ねるたびに上手に読める!
さすがに〝上手くなる〟って
自分で言うとイタイのでw
それは子どもたちの反応で歴然でした。
もっと面白いのが、人によって
全然違った読み方をしていること!
例えば、私は喜劇的に読み進めます。
イモムシなのに
ケーキやらソーセージ食べてるあたりが面白くてw
あの場面では、大きく息を吸って
『チョコレートケーキとアイスクリームとピクルスとチーズとサラミとぺろぺろキャンディーとさくらんぼパイとソーセージとカップケーキとそれからすいかですって!』
とまくしたてるように、早口で読むと
子どもたちが大喜びしてくれます♪
他の先生は、
最後は美しく生まれ変わる
という内容に焦点をあて
感動的な語りだったりしました。
きっと、読み手すら
引き込んでしまうんでしょうね!
作・絵 いがらしみきお
言わずと知れた脱力系マンガ、
というか4コマなのですが。
今回は哲学書として、特別に
記事を書きます。
現在は36巻まで発行されているようです。
森に住む動物たちの、
ほんとなーんてことない話から
とんでもない大冒険まで
幅広く展開します。
ファンの多いこの作品、虜にしているのは
ちょこちょこ出てくる、哲学的な表現。
動物が主人公だから、考える事が
人と違うようです。
特にぼのぼのは妄想さんなので、
〝しまっちゃうおじさん〟なる
架空の生き物まで作り出してしまいますw
『こうやって道を散歩してるよね。
道ってどこかにつづいているよね。
そうすると、
この道はどこに行くのかなぁ
っていう気持ちになるんだよ』
『たいへんなことは
いつも起きていて
ボクたちがそれを
知らないだけなのだろう』
『ボクがオトナになったら
誰か「なったよ」って
言ってくれるといいなあ』
ぼのぼのの言葉です。
なんというか、いがらしみきおさん
詩人ですなぁ(๑¯ω¯๑)
作・ルイーズ・ファティオ
絵・ロジャー・デュボアザン
か、可愛い(*≧艸≦)
主人公の〝ごきげんならいおん〟
ごきげんなだけでなく
とっても穏やかなんです。
普段は、動物園でみんなから
挨拶を受けるらいおん、
ある日鍵が開いているので
たまにはこちらから挨拶をしようと、
なんとも律儀ならいおんさんw
とうぜん町は大騒ぎ
前から消防車、後ろから運搬車
1人くらいは普通に挨拶できないものか
そんな所に、飼育員の息子が通りかかり
『やぁ、ごきげんならいいんさん』
らいおんは喉をゴロゴロ鳴らし挨拶
『いっしょに帰ろうよ!』
『いっしょに帰ろうか』
見送りつつ、
2つの後ろ姿に町中から
『さようなら、ごきげんならいおんさん』
と声がかかります。
その後、らいおんはドアから
出ることはありませんでした。
もし開いていても、
みんなお行儀よく挨拶してくれないからw
今でも、らいおんはご機嫌です。
みんなが今までよりも行儀よく、
丁寧に挨拶するようになったから。
でもらいおんは、飼育員の息子のことが
もっと好きになったのがみたいです。
なんてホッとする、
そしてホッコリする話なんでしょうw
作・絵 レオ・パスカーリア
この作品には、
人並みならぬ思い出があります。
児童館で働いていた時のこと、
ある小学1年生の女の子が
劇をやるからとチケットをくれました。
物静かで大人しい子だったので
少し驚きましたが、どうやら私だけに
チケットをくれたようだったので
観に行くことにしました。
良い意味で、期待を裏切られました☆
初公演で私が観るのが1回目、
軽い気持ちで行ったのですが…
大きなホールで、お客さんはいっぱい。
しかも、小児科医のルーク役に
【宝田明】さんが出演されていて
実はとっても規模の大きな劇だったのですw
しかも劇が始まったらビックリ!
チケットをくれた女の子が
舞台のど真ん中にいるじゃないですか!
彼女は中でも最年少で主役でした、
1番多いセリフ数なのに
最後までイキイキと演じきっていました。
小さな女の子の大きな可能性に、
涙がとまりませんでした。
そういったサプライズもあり、
植物や動物も好きだった私は
この作品のトリコになってしまいましたw
この作品は、落葉樹の葉が
1年間、何を感じどんな経験をし
過ごすのかを描いています。
命の尊さや、忘れかけた
自然への愛情を思い出します。
彼女と同じように
小さな葉っぱの大きな物語。
みなさんも是非、読んでみては?
〝どうだ。静かなところだろ。
静かなところにくると、
自分も静かになるもんさ。〟
スナドリネコさん、あまりに先を
行きすぎて理解できないコトがありますw
そんなセリフの中、これは納得。
たぶんこの〝静か〟って、
特別な意味がある気がします。
私もよく思うんですよ、
人がいるところに静寂はないなって。
エレベーターの中
残業中の職場
寝つけない夜
私はそんな状況を〝静寂〟ではなく
〝無音〟なのだと感じてます。
少し前までは、人が入っていない
山の奥でテントを張ったりするほど、
自然の中で過ごす時間を大切にしてました。
(家庭を持ってからは行けていませんw)
あの〝静寂〟、体を委ねると
とっても力が抜けて、その静けさに
うっとりしてしまうんです。
スナドリネコさんは、そんな素敵な
〝静かなところ〟を上手く表現
したかったんでしょう。
〝静か〟というフレーズに
とても深い意味を持たせていると
私は感じましたよ♪
作・くさばよしみ 絵・中川学
ホセ・ムヒカ元大統領。
以前に雑誌に取り上げられていたので、
この作品を見て嬉しく思いました。
少し前に行われたブラジルの国際会議で、
ウルグアイ大統領が
〝真の幸福とは何か〟
というスピーチをして話題になりました。
(スピーチをはじめるまで
地味なルックスなどもあり誰も
興味を持たなかったそうですw)
ムヒカ元大統領は、給料の90%を
国に寄付し、農場でひっそり
暮らしていたそうです。
そんな庶民的な大統領を、
国民は『ペペ』と親しみを込めて
呼んでいたそう。
絵本にまでなったスピーチとは?
〝貧乏な人とは、
少ししかものを持っていない人ではなく、
いくらあっても満足しない人〟
ペペさんの生き方そのものですね、
きっとその人柄あって
話題となったのでしょう。
必要なのは、カネやモノではないよと
自ら実践された素晴らしい方です。