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〝はじめて絵本に触れる子供たちへ〟 〝ふたたび絵本に出会う大人たちへ〟 ブログ主【えるまー。】が、 主観でレビューしていきます! 一味違う視点で絵本をお探しの方は、 是非いちど記事をご覧ください。
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作・イエルク・シュタイナー
絵・イエルク・ミュラー

すでに、表紙からストーリーの片鱗が
滲み出ています。
薄暗い部屋で監視されながらも
拒む事なくヒゲを剃る後ろ姿、
訴えるような題名も
気持ちを押し殺したようで苦しい。
表紙をめくる前から、
若干の覚悟が必要ですね。

内容は…
想像以上に、メッセージ性が強く
社会のあり方やそこへ身を置く際に
自己を見失わない大切さなど
大人になった読み手の私には、
心が締め付けられるような思いでした。

自然破壊により、人の働く工場へ
くまが迷い込むところからはじまります。
くまという、力では敵わない相手すら
社会は押さえ込んでしまうんですね…。
それでも、『ぼくはくまなのに』と
自分を見失わないこのくまは
本当の強さを持っているのかもしれないと
そう思ってしまいました。

忙しさに追われても、
生きる為に働くのであって
働く為に生きている訳ではない
それを見失わない大切さを教えてくれます。

最後のページも、
読み手に考える余韻を残してくれていて
本当に素敵な作品だと思いました。



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