〝はじめて絵本に触れる子供たちへ〟
〝ふたたび絵本に出会う大人たちへ〟
ブログ主【えるまー。】が、
主観でレビューしていきます!
一味違う視点で絵本をお探しの方は、
是非いちど記事をご覧ください。
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写真家・小林伸一郎
オフィシャルサイトはこちらです
私は、機械的な人工物はあまり絵にしません。
じっくり観察するので、植物や動物、遊ぶ子どもなど
見ていて気の休まる対象を描いてます。
「でもこの写真集、廃工場とかばっかりだよ?」
と本を開けた方には突っ込まれてしまいそうですねw
この本に魅力を感じたのは、
【人工物でありながら人の手を離れ朽ちた
もの悲しげな姿】
【そんな廃墟に寄り添う草木との融合】
自然は一番の芸術家と言いますが、
まさにその通りと頷きたくなる写真ばかりです。
無駄な文章がないので、
観る人それぞれ感じ方も違い
楽しめると思いますよ♪
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写真家・児玉小枝
古本屋ではじめて出会い、
衝撃が大きく一度手放しました。
その事を悔やみ、度々思い出している
ある日、偶然おなじ店で見つけ
再び手元に戻ってきました。
著者の方は、作中で多くを語りません。
あるがままの実状を
ありのままの写真にそえています。
私も感じたまま、
今回はダイレクトに記事を書こうかと。
まずどんな写真集なのか。
これは、人の都合により
殺処分を待つ犬たちの写真集です。
犬たちはみな、ちゃんと生きているし
檻の中で歩くようすも伺えます。
それぞれ種類も年齢も違いますが、
同じことが見てとれます。
みんな、これからどうなるのかを悟り
ただそれを待つ
諦めた目をしています。
犬の賢さはみなさんよくご存知かと。
彼らはちゃんと、わかっているのです。
彼らは殺されます、
生かされた人間によって。
(ここでは従業員の方の心情は割愛します)
どうやって殺されるか。
安楽死ではありません、
毒殺。
作品には、それを待つ犬たちの写真が
並んでいます。
その数日後、数時間後には
もう生きていないことでしょう。
この本は、愛護の精神で作られたわけではないと
私は受けとりました。
私が暮らしている周囲にも、
数えきれない命があります。
大袈裟な事をしなくてもいい、
命の尊さを知っている人間が
手の届く範囲だけでいい
一つ一つの命を大切にできたら
それでいいのだと、私は思いました。
作・ルイーズ・ファティオ
絵・ロジャー・デュボアザン
か、可愛い(*≧艸≦)
主人公の〝ごきげんならいおん〟
ごきげんなだけでなく
とっても穏やかなんです。
普段は、動物園でみんなから
挨拶を受けるらいおん、
ある日鍵が開いているので
たまにはこちらから挨拶をしようと、
なんとも律儀ならいおんさんw
とうぜん町は大騒ぎ
前から消防車、後ろから運搬車
1人くらいは普通に挨拶できないものか
そんな所に、飼育員の息子が通りかかり
『やぁ、ごきげんならいいんさん』
らいおんは喉をゴロゴロ鳴らし挨拶
『いっしょに帰ろうよ!』
『いっしょに帰ろうか』
見送りつつ、
2つの後ろ姿に町中から
『さようなら、ごきげんならいおんさん』
と声がかかります。
その後、らいおんはドアから
出ることはありませんでした。
もし開いていても、
みんなお行儀よく挨拶してくれないからw
今でも、らいおんはご機嫌です。
みんなが今までよりも行儀よく、
丁寧に挨拶するようになったから。
でもらいおんは、飼育員の息子のことが
もっと好きになったのがみたいです。
なんてホッとする、
そしてホッコリする話なんでしょうw